アルゴの中学受験日記

中学受験を通じて成績と連動する真の努力の形を伝えます

算数を解く

1冊の問題集を完璧に仕上げる

1冊の問題集を完璧に仕上げる
先日、保護者の方との面談でこんなお話を
伺いました。
「一番上の息子が中3のときの夏休み、高
む校入試の数学を見てやろうと思い、近所
の進学校だった私立高校の入試問題を解い
てみたら、これが難しいのなんの(笑)。
私は、高校時代、進学校で理系選抜クラス
で、数学はいつも上位だったから驚いきま
した。こんなに、難しいんだ」

「そこで私も仕事があるので、
夏休みに本人が問題集の解説を見てもよく
わからないという問題だけ、
息子の数学を見てやりながら何度か一緒に
考えました。
すると、夏休みの終わりには、
私自身が、難関校の数学の問題をほとんど
すべて解けるようになっていました。」

「息子も、3冊の問題集を繰り返して学習
して、全部の問題が解けるようになりまし
た。それで、息子は数学の学習法に開眼し
たと宣言しました。」

「もし、当時、私が暇だったら、息子に数
学を教えてやろうとしたかもしれません。
そうしたら、息子の学習はあまり良い方向
には進まなかったと思います。
ましてや、過信に近い自信を持つなんてこ
とにはなってないでしょう。」
と、おっしゃっていました。

この学習法なら、多少のご家庭のサポート
があれば、
少なくとも算数・数学に関しては塾いらず
です。
つまり、学習塾の講義形式の授業なども同
じで、
基本、人に教わる学習はきわめて能率が悪
いものです。
自分で問題を解き、わからないところは解
説を見て、できるようになるまで繰り返す。
そこに、真の達人への道筋があります。
この学習法のエッセンスはアルゴの指導の
中に生きています。

生徒に問題集を取り組ませ、わからない問
題だけ解法を見て考える。
それでもわからなければ講師に質問する。
解答・解説のある問題は、普通の人が解法
を見て考えればわかるようになっています。
あとは、本人が、その問題をできるように
なるまで繰り返すだけです。
1冊を5回繰り返すころには、すべてでき
るようになっています。
問題なのは、できなかった問題だけ繰り返
す学習は苦しいので、
なかなか普通は積極的にはやりたがらない
ことです。
ここにアルゴの指導のポイントがあるとい
っていいかもしれません。

だから、算数・数学の勉強法は簡単です。
1冊の問題集を、できない問題が1問もな
くなるまで繰り返し解くこと。
解けない問題は、すぐに解法を見て理解す
ること。
簡単に解ける作業的な問題はやりません。
もちろん、作業的な宿題もやりません。
1冊の問題集が完璧にできるようになると、
なぜか新しい問題でも自然に解き方がわか
るようになってきます。

この算数・数学の勉強法の基盤にあるのは、
第一に、解法を理解するためには思考力と
論理力が必要で、いちばん大事だいうこと。
第二に、記憶を必要とするので、子供時代
に暗唱力を鍛えておくとよいということ。
第三に、反復学習法なので、同じ1冊の問
題集を繰り返し徹底して解くこと。
第四に、できなかった問題だけを繰り返し
解くのである程度の時間は必要だという
こと。
しかし、達成度からすればかけた時間はか
なり短くて済むはず。
という4ポイントであり、いずれも普通の
人なら誰でもできるでしょう。

いずれにしても、算数・数学名人の椅子は
身近にあるということです。
あなたも「もう、だめだ」なんてあきらめ
ず、もう一度取り組んでみてください。

中学受験を考える学習塾『アルゴ・システムズ』 
代表 村元 謙二(文責)                                                               
京都市中京区柳水町71-1菅原ビル103 
TEL.075-221-5101

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