アルゴの中学受験日記

中学受験を通じて成績と連動する真の努力の形を伝えます

中学受験の現場

並列学習のすすめ

並列学習のすすめ

人間の脳には、物事を並行的に処理する能力があります。そうでなければ、月曜日に見たテレビ番組と火曜日に見たテレビ番組の中身がごちゃごちゃになってしまいます。しかし、実際にはテレビ番組が頭の中で混ざってしまうことはなく、次の月曜日になれば、先週の月曜日の延長でちゃんと番組を理解することができます。

読書も同じです。1冊の本を最後まで読むというのは、根気のいるものです。途中で飽きてくるときがだれにでもあります。そのときは別の本を読みます。例えば、数冊の本を手元に置いておき、ある本を読んで飽きたら、次の本を読み、その本も飽きたらまた次の本を読むというふうに、同時に読み進めていくことができます。

これは、受験勉強でも同じです。生徒たちにとって、長期休暇中は、たっぷり時間のとれる期間です。1日7・8時間学習できれば、かなりの進歩が図れます。しかし、一口に7・8時間といっても、自分の努力だけでそれだけの時間を確保することはかなり大変です。そこで、大多数の人は塾に通うことになります。しかし、本来進むべき道が明確な場合、学習は自分自身の力でやっていく方がずっと能率よくできます。

長時間学習するコツは、一つの勉強に飽きたら、ほかの勉強に切り替えることです。よく切り替えやメリハリといわれますが、それは学習そのものに飽きて遊びに行く時間を作ることではないので、そのようなことで長時間の学習時間を確保することがはできません。次々とほかの教科に切り替えて、トータルで長時間を確保するのです。

中学入試を目指すみなさん、この夏休みにこういった並列学習に取り組んでたくさんの時間の確保し充実した学習状況を作ってください。に挑戦してみてください。

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