これからの教育の要になるものは、創造性を育てる教育です。
創造性を育てる教育とは、オリンピックで金メダルを取るような教育ではなく、あまり適切なたとえではないかもしれませんが、ノーベル賞を取るような教育です。
つまり、一定の分野で他人よりも優れていることが大事なのではなく、ほかの人のしていないことや見つけていないことを、発明したり発見したりすることが、最も大事な人間の創造的な能力です。
この創造性を育てる教育をどのようにして行うかというと、それは第一に、幼児期からの親子の対話と自然との触れ合いによってです。
第二は、作文の発表会のような形を通して、創造することが社会の評価の中心となるような文化的風土を作っていくことです。
第三は、高校生の後半から大学生にかけて、抽象的な語彙を含む難解な古典の読書と思索を、青年期の必須な教養として育てていいくことです。
創造性が社会に貢献するものであるためにも、人間と人間との対話が必要です。
ベーコンは、「読むことは人間を豊かにし、書くことは人間を正確にし、話し合うことは人間を役立つものにさせる」と言いました。
この読書と作文と対話のバランスの上に、創造性を育てることを教育のいちばんの目的として進めていく必要があるのです。
第四に、作文力は、国語力の集大成であるとともに、学力の集大成ですから、作文指導はより適切な方法で進める必要があります。
次の時代、世界は大きく変化していきます。
否が応でも、子どもたちはその渦中に飛び込んでいかざるを得ません。
そんな子どもたちの未来を作る力を一つでも形成できればと今考えます。
次の時代、変化のイニシアチブを取るのが日本であり、その根本は教育なのだと思います。
アルゴ・システムズ 代表 村元 謙二(文責) 京都市中京区柳水町71-1-103 TEL.075-221-5101