アルゴの中学受験日記

中学受験を通じて成績と連動する真の努力の形を伝えます

中学受験の現場

今の中学受験を考える

今の中学受験を考える

中学入試の受験率は、高大接続改革の発表以来、連続で増加しています。

特に近年は付属校の人気が高く、その傾向もまだ続くと思われます。

その理由として保護者の方のお子様の未来への不安感があります。

確かにむ、親というものは大なり小なり我が子の将来に不安感を感じているものだが、近年の不安感の増幅は半端ではありません。

私立大学の定員数厳格化で、産近甲龍レベルの難度が上昇しています。

また、大学の推薦入試の枠が広がって一般入試が厳しくなり、大学入試改革への不透明感がこれに追い打ちをかけています。

早めに大学への切符を確保したいという保護者の方の意向が中学受験の過熱化に拍車をかけています。

一方、大学側も早めに優秀な学生を集めたいため、積極的に付属校・系属校を増やしているます。

保護者と大学側のニーズが一致して、付属校人気が高まっているのが現状です。

もう一つの理由は、社会が多様化していることがあります。

何がなんでも偏差値の高い有名大学を目指すという価値観から離れ、子どもの才能をじっくり育てたいという保護者の方が増えています。

無理な先取りをしない付属校で、伸び伸びと育てたいというニーズが生まれています。

また中学入試の傾向として、午後受験が増えています。

中学受験全体として短期決戦型になっており、学校側は、裾野を広げるため入試の形態の多様化に努める。

公立中高一貫校の受験者に対応すべく、適性検査型の入試を採用する私立中も増えています。

Web出願の実施と相まって、併願校の選択肢が増え、1人当たりの出願校数も平均約7校と、年々増加傾向にあります。

付属校と並んで人気になっているのが、大胆な学校改革に踏み切った中高一貫校です。

校名を変更し、共学化を行い、魅力のあるコースを新設していく。

グローバル教育に力を入れているのも特徴で、改革をした学校は概ねどこも成功いるといえるでしょう。

近年、受験地図は目まぐるしく動いています。

3年前の評価は古いと考えた方がよく、保護者の方が持つイメージとかなり食い違っている場合が多くなりました。

かつての名門校も、学校改革を怠ると、あっという間に力を落とす時代です。

しかし、こんな時代でも学校選びに関しては、昔も今も変わらないポイントがある。

それは、お子様の将来の理想像を明確に思い描くこと、そしてお子様の性格に留意することの2点です。

こんな不透明な時代だからこそ、お子様の性格を考慮した上で、6年後、10年後、どのように成長してほしいかを考え、学校選びをすることは本当に大切なことです。

保護者の方がしっかりした教育の“幹”を持っていれば、目先の成功を狙うだけの受験など歯牙にもかけないでしょう。

しかし、いざその時になるとプラス思考でお子様の可能性を伸ばしていける保護者の方は案外少ないものです。

目先の成績に一喜一憂せず、長い目でお子様の成長を見守る余裕を持つことが、結果的には中学受験を成功に導く基盤となるようです。

関連記事