小学校の低中学年のころは普通の成績なのに、学年が上がるにつれてどんどん成績の上がってくる子がいます。
その秘密は、考える力にあります。
小学校低中学年のころの成績は、学習すればすぐに上がります。
すぐに上がるようなものは、ほかの子も学習を始めれば、その差がなくなってきます。
「頭の回転が50倍速くなる脳の作り方」(苫米地英人著)の中に、著者のアメリカの友人の話が出てきます。
その友人は、子供に受験勉強のようなことをさせずに、ハーバード大学とスタンフォード大学という二つの名門大学に合格させました。
今ブームの探究学舎・宝槻さんとこのお父さんみたいですが…。
その方法は、子供が小さいころから、世の中の仕組みを説明させたのだそうです。
例えば、車が信号で止まると、「何で車は信号で止まらなきゃならないんですか」というような質問をして、その子に説明をさせるのです。
つまり、こういう説明をさせることによって、子供に物事を抽象的に考える力をつけさせたということです。
学年が上がるにつれて成績の上がる子の特徴は、低中学年のころによく本を読んでいるということです。
本を読む時間が長いために、学習をする時間はあまり長くとれません。
従って、低中学年のころの成績は普通です。
しかし、読書によって考える力が育っているので、学年が上がり学習が難しくなるにつれて、どんどん成績が上がってきます。
また、両親とよく対話をしている子も、学年が上がるにつれて成績が上がってきます。
これも、同じ理由で、対話によって考える力が育っているからです。
では、もうその時期を過ぎてしまった子は、手遅れなのでしょうか。
そうではありません。読書は、どの年齢になっても有効です。
しかし、読書の質は、年齢が上がるにつれて難しいものにしていく必要があります。
その増大する負荷を処理していくことはナカナカ並大抵のことではありません。
ここに、幼少期に読書をお勧めする大きなポイントがあります。