長期休暇中は子供たちに注意することが多くなります。
そのときに、つい言ってしまうのが、「○○しないと○○にならないよ」という言い方です。
例えば、「勉強しないと、遊びに行けないよ」です。
否定的な言葉で言った方が強い印象を与えるので、急いでいるときに、大人は、ついそういう言い方をしてしまいます。
しかし、もっといい言い方は、「○○すると○○になるよ」という言い方です。
例えば、「勉強すると、遊びに行けるよ」という言い方です。
更にいい言い方は、「勉強して、遊びに行こう」です、「遊び」の方に重点が置かれているからです。
なぜ、このような言い方がいいかというと、否定的な言葉を聞くと、子供たちは暗い気持ちになるからです。
暗い気持ちを背景に学習したことは、すぐに忘れてしまいます。
それは、生き物が嫌なことや苦しいことは忘れるという性質を持つからです。
人は忘却しないと、日々の悲しみや苦しみで押しつぶされてしまいます。
大人でも、小学校のころの思い出で、ある学年のところだけぽっかり記憶がないということがあると思います。
それは、そのときの担任の先生と相性が悪かったか何かで、そのころの記憶が薄れてしまっているからです。
当然、そのころに勉強した内容も薄れています。
注意するときは、一呼吸置いて、その注意を聞く子が明るく聞けるような工夫をしたいものです。