アルゴの中学受験日記

中学受験を通じて成績と連動する真の努力の形を伝えます

読書の森

私にできることは、なんだろう。

私にできることは、なんだろう。

「私にできることは、なんだろう。(地球市民村編)」私が以前読んだ本の一冊です。この本は数字自体は少し古いですが、環境・平和・国際協力など、日頃、心の片隅で気になっているのに忘れがちな世界の現状や今後の問題を教えてくれます。
「今の自分にできることは何なのか」考えるきっかけになります。平凡だと思う毎日が、なんて恵まれたものなのだろうと感謝の気持ちでいっぱいになる本です。その中からいくつかご紹介したいと思います。

30分に1人、誰かが地雷を踏んでいます。被害者の4人に1人は小さな子どもたちです。地雷は1個300円。1個を撤去するためには10万円がかかります。世界中に埋められている地雷をすべて除去するには1千年かかると言われています。

空腹のまま、1分間に17人が亡くなっています。12人は子どもです。一方で好きなときに好きなだけ食べることができる人は、世界に5分の1います。日本に住む私たちもその1人です。

5人に1人は小学校に行っていません。貧困が理由の場合も、また校舎や先生の不足、教材の不備といった体制が理由の場合もあります。5人で1冊、ひどいところでは100人で1冊の教科書を使う学校もあります。

日本人を食べさせるため、海外に日本の耕地の4倍の土地が必要です。たとえばバナナは安く手に入る果物ですが、そのためにフィリピンでは時給46円で働いている人々が存在します。そうして手に入れた輸入食品は年間に5800万トンにも上りますが、3分の1は食べずに捨てられています。

どうでしょうか。想像もできない現実が世界には存在し、事実を突きつけられ、胸が潰れる思いでした。「世界には二つの貧しい国がある。一つは物質的に貧しいインド。もう一つは、世界でこれだけ困っている人がいるのにそのことに無関心でいられる日本だ。」マザーテレサの言葉です。

豊かになったと言われて久しい日本ですが、心が貧しいということは、経済的に貧しいことよりも数段悲しいことです。経済的な豊かさと反比例するように心は貧しくなっている気がしてなりません。自分さえよければという風潮がいたるところに見受けられます。経済的に恵まれた国に生まれたことは幸せなのか、それとも不幸なのか、考えさせられるところです。

「私にできることは、なんだろう。」考えてみてください。そしてあなたにできることを探してみてください。私はこの本を読んでからというもの、募金箱をみかけると、必ず小銭を入れるようにしています。ちなみに、500円硬貨1枚で、エチオピアの76人がパンを食べられるそうです。大それたことでなく、ほんの些細なことでいいのではないでしょうか。まず、第一歩を踏み出してみましょう。そんな思いを子どもたちにしっかり伝え続けるつもりです。

*参考文献-「私にできることは、なんだろう」(一部抜粋してます。)

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