アルゴの中学受験日記

中学受験を通じて成績と連動する真の努力の形を伝えます

今思うこと

短所を長所に

短所を長所に

「A君、君の長所って何?」→「う~ん、う~ん、う~ん・・・・(ひたすら続く沈黙の世界)」

みなさんは、自分の長所、おわかりですか?

小学生に「私の長所・短所」を訊いてみます。

だいたいいつも、上のように「長所って何?」と聞くのですが、「はい!私の長所は行動力があることです。」なんて具合にスパーンと返されたことはありません。

したがって、即答できなくてもご安心ください。

6年生ぐらいになると、謙虚さが出てくるのでわかっていても言いにくいのかも知れません。

まあ、それは大人になっても一緒で、「私の長所は思いやりのあるところことです」なんて言う人はちょっと変な感じがします。

また、こんなデータがあります。

世界の11歳を対象にした調査「あなたは、親切な子ですか?」では、北京(中国)41.0%、ソウル(韓国)26.4%、そして東京(日本) 12.3%という結果が出ています。

私は、取り立てて日本の子供だけ不親切だというわけではないと思います。

むしろ、「自分が、自分が、」というところがないので、より相手をいたわる印象さえ持っています。

しかし、この調査結果は日本人の子供の自己評価の低さを如実に表してもいるのです。

すぐ長所を言えないことと根は同じなのでしょう。

では、以下の質問はどうでしょう。答えられますか。

「あなたの短所は何ですか?」→「えーっと、のんびりしているところ………」
これは不思議なことに、皆さんすっきり答えます。

では、ここで短所から長所を考える練習をしてみましょう。

「のんびりしている」と学校の宿題や作文の提出もゆっくりで、たぶん「早くしなさい」とお母さんに怒られていることでしょう。

ではここで次の練習を。

☆(練習問題)のんびりしていることのいいところは?→ ………書けました?

のんびりのいいところは、「細かいところにこだわらない」「マイペースな」など考えられます。

のんびりしている人は、おそらく「も~う、早くしろよ!」などと友達に対してカッカとすることはないでしょうし、つきあっていてほっとできる人であることが多いものです。

一見マイナスである短所も、良い面にスポットを当て見方を変えればいいのだと思うと元気が出てきます。

この考え方を「リフレーミング」と言います。

Wikipediaによると、リフレーミング(reframing)とは、『「ある枠組み(フレーム)で捉えられている物事を枠組みをはずして、違う枠組みで見ることを指す。

同じ物事でも、人によって見方や感じ方が異なり、ある角度で見たら長所になり、また短所にもなる。

例えば、試験で残り時間が15分あった場合、悲観的に考えた場合は「もう15分しかない」と思うし、また楽観的に考えた場合は「まだ15分もある」と思うであろう』とあります。

頻度の高そうな短所と、リフレーミングした内容とを併記しておきます。

自分も身近な人の短所もリフレーミングで置き換えてみるといいでしょう。

・飽きぽっい→好奇心旺盛な、興味が広い
・あわてんぼ→行動的な
・意見が言えない→争いを好まない、協調性がある
・おこりっぽい→感受性豊かな、情熱的な
・がんこな→意志が強い、信念がある、一貫性がある
・厳しい→責任感がある
・ことわれない→相手の立場を尊重する、人のために尽くす、寛大な
・負けず嫌い→向上心がある
・無理をしている→期待に応えようとする、協調性がある
・目立ちたがる→自己表現が活発な

自分をリフレーミング出来たでしょうか?

もちろん短所は気をつけて改善していく必要はあります。

ですが、短所もリフレーミングすれば立派な長所。

改善も必要なのですが、長所として活用しようと思うと、自分らしい活躍がもっとできることになります。

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