私は、1日に何回も「いま、私の言葉づかいはおかしかったで」と思うことがあります。
言葉とは難しいものだと、反省の毎日です。
学校は、同じ年の子どもたちが1つの教室で過ごします。
しかし、これはかなり特殊な環境であり、大学へ行くと同じ学年でも年齢はバラバラになりますし、社会人ともなれば、ほとんどが自分より年上の人ばかりです。
敬語が使えなければ、先輩や上司から「なんだ、あの子の言葉づかいは」と思われてしまいます。
いや、むしろ最近は正しい敬語を使える若い方のほうが圧倒的に少ないとのことです。
きちっと敬語を使うことができる子どもたちが、どこかキラッと光って感じられるのは、あながち私のひいき目でもないと思います。
正しい言葉づかいができない人が多い世の中だからこそ、これから多くの経験をするであろう子どもたちにキラリと光ってもらいたいと思います。
言葉づかいは、その人の「品格」を表します。
つまり、言葉はその人自身を表すものです。
言葉が正しく使える人は、人からの信頼も厚く、社会の中で強く自分自身を示して生きていくことができます。
ちなみに、昔の会社勤めの頃、先輩に「そうなんだよねー」と言った後輩がこってり絞られているのを見たことがあります。
言葉は急に直そうと思っても直りません。
「向かいの家の田中さんから、ナスをいただいたよ。」
「学校の山川先生が『2学期のはじめに、ぞうきんを忘れないで』って、おっしゃった。」など、家族との会話の中で、少し気をつけていくことが、敬語修得の早道と言われています。
敬語は、日本語の特徴の1つであり美徳です。
ならば、正しい敬語を話せるように努力するのは、日本人としての誇りを育むことでもあります。
中学受験を考える学習塾『アルゴ・システムズ』
代表 村元 謙二(文責)
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