アルゴの中学受験日記

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作文教室

簡潔に書くということ

簡潔に書くということ

私は言いたいことが多いのか、ブログではどうしても長い文章になりがちです。

しかし、本来は短い文章を簡潔に書きたいと考えています。

なぜかというと、読む人がいたときに、長い文章を読むのは面倒だと思うからです。

しかし、子どもたちの作文の場合、文章の実力という点では、字数の長さと内容のよさとの間には高い相関があります。

受験の作文で、短時間に長く書くことを要求されることが多いのは、短い時間で長く書ける子には、上手な子が多いからです。

もちろん、上手な子がすべて長く書くわけではありませんが、全体の傾向で言うと長さと上手さは関連があります。

短時間で長く書く子が上手だというのは、だれでも漠然と感じていることのようで、小学校低学年の子に一斉に作文を書かせると、字数の競争になることがあります。

そして、「○○ちゃんは○枚書いたんだって。すごいね」などということが子どもたちの間で話題になります。

ところが、字数がとびぬけて長い子の中には、「、」や「。」もなく、ひらがなばかりという子もかなりいます。

小学生だけでなく、大人になっても、長く書くことがいいことだと思っている人がいます。

しかし、文章は、人に読んでもらい理解してもらうことが大事なのであって、時間をかけて長く書くことが大事なのではありません。

では、理解されやすい文章を短く簡潔に書くには、どうしたらいいのでしょうか。
一つは、ぶっつけ本番で考えながら書くのではなく、全体の構成を念頭に入れてから書くということです。

長い文章を書く場合は、構成図で考えを整理してから書くということも必要になるでしょう。

もう一つは、やはり大人の文章では、読み手にわかる範囲でできるだけ簡潔に書くことが大事だと常に考えておくことです。

「葉隠」に、「武士は、十言で言うことを一言で済ませるものだ」という内容の言葉があります。

短く簡潔に書くというのは、日本文化の土壌に染み込んでいます。

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